赤江瀑
決してメジャーな作家ではなく名前を知らないひとも多いのに、熱狂的なファンがいて文壇での評価はすこぶる高いいわゆる玄人好みの小説家。それが赤江瀑である。
泉鏡花賞を受賞したように、暗いエロチシズム、屈折した心の闇、どこか血のにおいがする妖気漂う世界、など泉鏡花、谷崎潤一郎、三島由紀夫の流れにある作家だといえよう。何よりも、非情なまでに研ぎ澄まされ、無駄を一切そぎ落とした怖ろしいまでに昇華した文体が赤江の最大の武器であり、同じく文章力でいえば昭和において右に出るものはいないとわたしが信じる三島由紀夫に最も近い現代作家だと思っている。作家から尊敬される作家といわれる所以は、そこにあるのだろう。
もちろん赤江瀑はわたしの数少ないお気に入りの現代作家のひとりだが、寡作で特にこの数年新作を聞かないなあと思い油断していたら、3年前に短編集が発刊されていることに気が付いた。高いので文庫になるまで待つか?と思ったりするのだが、おそらく衝動的に買ってしまうだろう。いわゆるアマゾン現象というやつである(w
赤江瀑?知らないなあ。。。と思う方は「オイディプスの刃」の原作だといえばわかるかもしれない。わたしは短編のほうが好きなので、何が良い?と聞かれたら文庫で出ている短編集をお奨めするが。


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